海外安全対策情報

海外安全対策情報

1 社会・治安情勢
ハワイは、世界有数の観光地であるため、治安の悪化が観光業に与える影響が大きいことを警察当局も十分に認識し、治安維持に全力を挙げています。成熟した多民族社会でもあるハワイは、他の州に比べて治安は良好な方と言えます。
 他方、全米の中でも厳しい銃規制等がありますが、ハワイ州も銃社会アメリカの例外ではなく、多くの市民がけん銃を所有しており、銃の新規登録も年間1万件前後となっています。こうした背景から、銃器を使った犯罪も毎年数十件発生しています。
 最近では、凶器を使用した強盗事件が多発しており、このようなことから、ハワイは米国の一つの州に変わりないという認識を持って当地に滞在し、または居住される場合も、ハワイは日本と同程度に安全であるなどと決して過信することなく、防犯対策を十分に講じてください。
 また、当地は一年を通して気候が温暖なこともあり、ホノルル市内の公園や路上等で生活しているホームレスが多い上、この数は年々増加しており、彼らによる犯罪も発生していることから、注意が必要です。


2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1) FBIの2016年犯罪発生統計によると、ハワイ州における凶悪犯罪及び財産犯罪の発生件数は47,170件であり、前年に比較して約19%減りました。内訳を見ますと、財産犯罪(窃盗)が42,753件で、前年比約21%減となっていますが、これに対し、殺人や強盗などの凶悪・暴力事件は4,417件で,約5%増加しています。なお、犯罪種別での主な内訳は以下のとおりです。

殺 人                 35件
強 姦  619件
強 盗 994件
傷 害 2,769件
侵入盗  6,017件
車両盗 5,654件

(2) 日本人被害事案
 2018年1~3月の間、
ア 平日の昼、邦人旅行者がワイキキの大規模ショッピングセンター、インターナショナル・マーケット・プレイス内のトイレ(個室)を利用した際、バッグを床に置いていたところ、何者かドア下のすきまから手を伸ばしてバッグを奪って逃走する窃盗被害が発生しました。
イ 平日の昼、邦人旅行者がレンタカーでオアフ島内の観光地、モアナ・ルア・ガーデンを訪問し、座席上にバッグを置いたまま散策に出かけたところ、車の窓ガラスが割れ、バッグが盗まれる車上狙い被害が発生しました。
ウ 平日の夕方、邦人旅行者がレンタカーでオアフ島内のワイケレ・アウトレット・ショッピングセンターを訪問し、買い物を終え駐車場で子供をチャイルドシートに乗せていた隙に、後部トランク付近に置いていたバッグが盗まれるスリ被害が発生しました。
エ 平日の午後7時過ぎに、邦人旅行者がホノルル市内カカアコ地区のショッピングセンター前バス停でバスを待っていたところ、バイクが歩道上を走行して接近し、旅行者が肩にかけていたショルダーバッグを奪って逃走するひったくり被害が発生しました。
オ 平日の昼、邦人旅行者がホノルル市内のアラモアナ・ショッピングセンター前のバス停でバスを待っていたところ、突然、男が走り寄って来て、旅行者が所持していたバッグを奪って逃走するひったくり被害が発生しました。
 
 上記のほかにも、1~3月の間、観光地等の駐車場での車上狙い14件(多くは窓ガラスを割って座席上のバッグを盗む手口)、ビーチやフード・コート等での置き引きやすり6件、街頭等でのひったくり3件、ホテル客室への空き巣2件その他の邦人被害が報告されています。
当館が直接把握できる邦人の犯罪被害は、被害品に旅券が含まれており、被害者の方が当館で帰国のための渡航書発給手続きをされる際に、申告していただくものが大半であり、あくまでも邦人被害のごく一部、氷山の一角と推定されます。

(3) 被害防止対策
 年間を通じて、車上狙い、ビーチやフード・コート等でのすりや置き引きの邦人被害が、相当数、当館に報告されています。これらの傾向も踏まえ、以下の点にご留意ください。
 ア 海水浴の際は、見張りも置かずに、スマホや財布が入っていることを推測さ
せるようなバッグ等を絶対に放置しない。貴重品は極力持って行かない。
 イ フード・コート等で、座席確保のためにバッグや荷物を置きっ放しにしない。飲食中に椅子の背もたれに掛けたバッグを持ち去られたり、中の財布をスリ取られる被害も発生しているため、バッグは常に目の届くところに置く。
  ウ たとえショッピングセンター等の駐車場であっても、車内の座席上にバッグ等を放置しない。やむを得ず置いていく場合でも、到着前にあらかじめトランク内等の外部から見えない場所に移しておく。施錠を確実に行う。
 エ バッグを袈裟懸けにして持ったり、バスやエレベータ等の人混みではチャック等の開口部分を体の前側に置く等、ひったくりやすりの犯人らに犯行が容易ではないと思わせるよう、携行方法を工夫する。
 オ ひと気の無い場所や日没後、とりわけ深夜帯は、被害に遭う危険が特に高くなることを認識する。また、旅行者は格好のターゲットとして常に狙われていることを認識する。
 カ 不幸にして被害に遭った場合、犯人がけん銃や刃物等を隠し持っている可能性も念頭に置き、抵抗や自力での被害回復はあきらめ、直ちに安全な場所まで逃げたうえで、911(警察)に速報する。
 
3 テロ・爆弾事件発生状況
  関連情報には接していません。
 
4 誘拐・脅迫等事件発生状況
  日本人が被害者となる事件情報には接していません。
 
5 日本企業の安全に関わる諸問題
  関連情報には接していません。