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新型インフルエンザ（豚由来H1N1・A型）／ワクチン等に関するお知らせ

平成２１年１０月６日　

在ホノルル日本総領事館

報道等によりご承知と思われますが、今秋米国内における一般の方々への新型インフルエンザ（豚由来H1N1・A型）のワクチン接種が開始される見通しです。在留邦人の皆様もご関心が高いと思われますので、ハワイ州当局から入手した情報を中心として、現時点で判明しているハワイ州におけるワクチン接種の時期・手続等につき以下のとおりお知らせいたします。

１．ワクチン接種対象者

（１）ハワイ州においては、すべての人に対してワクチン接種を推奨することとしており、国籍等にかかわらず希望者全員に対するワクチン接種を計画している。

（２）ただし、新型インフルエンザへの感染により重症化する可能性が高いハイ・リスク・グループに属する人たち等への接種を優先的に行う（下記２．参照）。

２．ワクチン接種時期等

（１）米国連邦政府当局は１０月６日にワクチンの国内供給を開始し、ハワイ州には最初のワクチンとして１万４４００本分出荷されることとなっており、これらは鼻腔スプレー型ワクチンとなるが、スプレー型ワクチンは２～４９歳の健康な人にしか使用できないため、警察・消防・救急隊員が接種対象となる。

（２）その後毎週ワクチン供給が行われることとなっているところ、米国連邦政府の指針に沿って、①妊婦、②子供・若者（生後６カ月～２４歳）、③医療関係者等、④持病・免疫疾患の保持者、⑤生後６カ月未満の乳幼児と接する者の５グループから優先的にワクチン接種を行う。

（３）州当局では、今後連邦政府からのワクチンの供給が進み、１０月末又は１１月初め頃にはより広範囲でワクチン接種が可能になることを見込んでおり、同時期以降上記（２）①～⑤のターゲット・グループ以外の人たちへのワクチン接種を開始したいと考えている。

３．ワクチン接種場所

（１）ワクチン接種は、事前登録したコミュニティ・ワクチン・プロバイダー（病院、診療所、薬局、大学、保健センター等）で受けることができる。また、ハワイ州衛生局は、幼稚園児から中学生までを対象とした学校でのワクチン接種プログラムを実施することになっているほか、５歳以下の子供を対象としたワクチン接種クリニックを設置することも計画している。

（２）ハワイ州衛生局は、近々ウェブサイトでワクチン接種が可能な機関のリストを公表する予定（注・当館で入手次第、別途当館ホームページに掲載します。）。

４．ワクチン接種料金

（１）ワクチン自体の料金は無料（米国連邦政府負担）であるが、接種を行う医療機関等は手数料を徴収することができることとなっており、その金額は１０～１５ドル程度となる見込みである。

（２）ただし、ハワイ州衛生局が学校で実施する新型インフルエンザ・ワクチン接種プログラムの下でワクチン接種を受ける場合は、手数料も無料となる。

５．ワクチン接種回数

現時点では、成人および１０～１７歳の子供は１回の接種で免疫効果が得られると推定されている。１０歳未満の子供は２回の接種が必要となる。

６．ワクチン接種後体内に抗体ができるまでの期間

新型インフルエンザのワクチンの臨床試験では、健康な成人の場合、１回の接種で通常８～１０日後に十分な抗体ができるという結果が出ている。通常ワクチン接種後に十分な抗体が形成されるには最大２週間かかり、抗体が完成するには４～６週間かかるとされている。新型インフルエンザ・ワクチンは、８～１０日間で十分な抗体ができるため、適正なものであると言える。

７．その他

（１）今後連邦政府から供給されるワクチンは、鼻腔スプレー型ワクチンと注射型ワクチンの２種類であるところ、鼻腔スプレー型ワクチンは２～４９歳の健康な人にしか使用できないが、ワクチンとしての効果は同程度である。

（２）ワクチン接種を受けるまでの間は、季節性のインフルエンザ・ワクチンの接種を受けることのほか、一般的なインフルエンザ感染予防策を講じることが必要である。

（３）その他関連情報については、次のウェブサイトのほか、２１１番（Aloha United Way）に電話することにより入手できる。