注意喚起:在ホノルル日本国総領事館を装った電話詐欺

令和7年12月16日
●在ホノルル日本国総領事館を装った電話詐欺が発生しています。類似した内容の電話やテキストメッセージがあった際には冷静に対応してください。
●犯人側は、あなたの名前など、ある程度の個人情報を入手した上で、ピンポイントで電話をかけてきますが、こうした詐欺電話を受けても、相手にせず電話を切ってください。
●また相手から要求されても、金銭や個人情報(クレジットカード番号や銀行口座番号など)を絶対に提供しないよう、冷静に対応してください。
●要求がエスカレートするなど悪質な場合は、現地警察にご相談ください。
 
1 ホノルル在住者に対し、在ホノルル日本国総領事館の職員を名乗る人物から、「日本の警察(警視庁等)からあなた宛ての手紙が届いているので総領事館に来てほしい。何時頃であれば来館することができるか。」等と語る詐欺電話の相談が複数寄せられています。
2 この時点ではいかなる詐欺につながるものかは不明ですが、その後、警察等(検察官や弁護士等)を語る者から「あなたの口座が犯罪に利用されている」「あなたの携帯電話が犯罪に利用されている」などと言って、通話のほかにSNSやビデオ通話に誘導すると思われます。
3 その後、銀行口座情報等を含む個人情報を聴取されたり、「資産を保護する」「口座を調査する」などと言って、お金を振り込むように要求します。
振込の際にインターネットバンキングを利用させたり、暗号資産取引口座に振り込ませるケースもあります。
4 日本の大使館や総領事館、さらには日本の警察等が国際電話等で犯罪捜査をすることはありません。ましてや、警察官がSNSやビデオ通話で連絡を取ることはありません。総領事館や警視庁、他府県の警察を名乗る者からの電話があった場合は、相手に「所属、担当部署、氏名、内線番号」等を確認し、インターネット等で自ら調べた電話番号を使用して総領事館や警察に連絡してください。
5 犯人側は、あなたの名前など、ある程度の個人情報を入手した上で、ピンポイントで電話をかけてきますが、こうした詐欺電話を受けても、相手にせず電話を切ってください。
6 犯人側は、あなたの着信画面に表示される電話番号を偽装表示(スプーフィング)することもありますので、表示された番号が総領事館等や日本国内からの代表番号であっても、安易に信用しないでください。
7 また相手から要求されても、金銭や個人情報(クレジットカード番号や銀行口座番号など)を絶対に提供しないよう、冷静に対応してください。
8 要求がエスカレートするなど悪質な場合は、現地警察にご相談ください。


【被害に遭わないための具体的な対応】
 大使館・総領事館、日本の警察や税関が、国際電話等の手段で、逮捕や強制送還を示唆したり、金銭を求めたりすることは決してありません。
 身に覚えのない内容の電話を受けた場合は、詐欺の可能性が極めて高いと考え、冷静に対応してください。
○知らない番号からの電話には出ない。(電話番号をインターネットで検索すると、スパム(詐欺)だとの書き込みがある場合もあります。)
○不審な電話を受けた場合は、相手にせず、すぐに電話を切る。
○何度も電話がかかってくるようであれば、「こちらから総領事館または警察に折り返す」と言って電話を切る。
○犯人が名乗った先(総領事館等)に直接電話をかけて、事実関係を確認する。(電話は着信履歴にかけ直すのではなく、公式な情報から電話番号を確認する。)なお、着信画面に表示される電話番号が正しい番号であっても、表示番号が偽装(スプーフィング)されているケースもあるので安易に信用しない。
○相手から要求されても、金銭(銀行送金等)や個人情報(クレジットカード番号、銀行口座番号やソーシャル・セキュリティ番号等)を絶対に提供しない。
○SNSなどインターネット上に自身の個人情報を掲載しない。

 不審な電話を受けた場合や、万が一、金銭や個人情報を提供してしまった場合には、直ちに警察へ通報・相談の上、当館にもご連絡ください。