総領事館活動
食の分野における福岡県とハワイ州の青少年交流 日米の学生が共同でオリジナルレシピ開発に挑戦
6月9日(金)、福岡県とハワイ州の青少年交流事業として、カピオラニ・コミュニティ・カレッジ(以下、KCC)にて、日米の学生による料理コンペティションが開催され、当館から牧野公邸料理人が審査員として参加しました。
福岡県とハワイ州は、1981年に互いにとって初めての姉妹提携を締結し、経済、教育など様々な分野で交流を深めてきました。今般、新たに食の分野でのプロジェクトが展開され、福岡県は食に関する分野を専攻する学生をハワイ州に派遣し、大学等での授業や企業訪問を通してハワイの食文化を学ぶプログラムを6月4日から6日間に亘り実施しました。
料理コンペティションは、プログラムの成果として開催され、福岡県とKCC調理学科の学生12名が、日米混合3グループに分かれ、「ハワイからインスピレーションを受けた、サステイナブルな料理」をテーマに考案したメニューを90分以内に調理するというもので、3人の審査員によって味や見た目、調理技術などが審査されました。各チームは、タロイモ、ブレッドフルーツ(ウル)、カフィアライム(コブミカン)など、それぞれ与えられた3つの地元食材を使って調理し、試食審査では、料理の説明や当プログラムで得た知識をどう活用したかについて英語でプレゼンテーションが行われました。会場には、各チームの趣向を凝らしたメニューが並びました。
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チーム1:ハワイ風チキン南蛮、パパイヤサラダ、おにぎりなどをメインにしたワンプレートの一皿 | チーム2:トマトサラダやバタフライピーで色付けしたブルーライスなど、ハワイの虹を感じさせる彩り豊かな7種類のお惣菜を並べた一皿 |
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チーム3:日本人とアメリカ人が思い浮かべる「スイートポテト(さつまいも)」の違いに着目して考案されたデザート、ハウピアソースを添えて |
審査の結果、レインボープレートを披露したチーム2が1位に選ばれました。審査員からは各チームに対し、「日本とハワイの文化が融合されたユニークなアイデアをとても楽しめた」、「学生たちの熱意が伝わり、料理人を目指していた初心の気持ちを思い出させてくれた」、「料理を通して日本とハワイの懸け橋として活躍して欲しい」とプレゼンテーションの感想や激励の言葉が伝えられました。
当青少年交流事業の一環として、今度はKCCの生徒が2023年の7月に福岡を訪れ、今回訪米した生徒たちと交流を継続する予定です。
<イベントの実施概要>
・タイトル:ハワイインスパイア―ド&サステナブル料理 ミステリーバスケットコンペティション
・主催:福岡県
・日時:6月9日(金)13:00~15:00
・会場:カピオラニ・コミュニティ・カレッジ
・審査員:牧野雄太(在ホノルル日本国総領事館 公邸料理人)
アラン・ウォン氏(シェフ)
高橋陽平氏(Dean and Deluca Hawaii社長)
・参加者:福岡県内の大学又は専門学校で食、調理、栄養学等を専攻する学生 6名
KCC調理学科の学生 6名




