海外安全対策情報

海外安全対策情報

1 社会・治安情勢
 ハワイは、世界有数の観光地であるため、治安の悪化が観光業に与える影響が大きいことを警察当局も十分に認識し、治安維持に全力を挙げています。成熟した多民族社会でもあるハワイは、他の州に比べて治安は良好な方と言えます。
 他方、全米の中でも厳しい銃規制がありますが、ハワイ州も銃社会アメリカの例外ではなく、多くの市民が拳銃を所有しており、銃の新規登録も年間1万件前後となっています。こうした背景から、銃器を使った犯罪も毎年数十件発生しています。
 最近では、凶器を使用した強盗事件が多発しており、このようなことから、ハワイも米国の一つの州に変わりないという認識を持っていただくようにお願いいたします。旅行等で当地に短期滞在される方も、居住される方も、ハワイは日本と同程度に安全であるなどと決して過信することなく、防犯対策を十分に講じてください。
 また、当地は一年を通して気候が温暖なこともあり、ホノルル市内の公園や路上等で生活しているホームレスが多く、社会問題となっており、ホノルル警察が対策を講じていますが、彼らによる犯罪も発生していることから、注意が必要です。


2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1) FBIの2018年犯罪発生統計によるとハワイ州における凶悪犯罪及び財産犯罪の発生総数は44,304件であり、前年に比較して355件増加しました。内訳を見ますと、財産犯罪(窃盗等)が40,772件で、前年比380件の増加となっています。また、殺人や強盗などの凶悪・暴力事件は3,532件で、45件減少しています。
   全米50州に2地域を加えた52地区を犯罪発生率が低い順番で並べた場合、ハワイ州は、凶悪犯罪については14番目と比較的良好と言えますが、財産犯罪は43番目と、全米内でも中間順位をかなり下回っており、あまり良くない位置にあるという点に注意する必要があります。

2018年のハワイ州犯罪件数の罪種別内訳は以下のとおりです。 

殺 人                 36件
強 姦  625件
強 盗 946件
傷 害 1,925件
侵入盗  5,631件
車両盗 5,649件
その他の窃盗等 29,429件

(2) 日本人被害事案
 2019年7~9月の間、
 レストランやホテル等のテーブルや椅子に置いていたバッグ等を盗まれる置き引き6件,観光地の駐車場等での車上狙い6件(レンタカーの窓ガラスを割って座席下やトランク内のバッグを盗む手口)、自動車盗2件(車の鍵を入れていたバッグを置き引きされ,駐車中の自動車も盗まれたもの)の邦人被害が報告されています。
当館が直接把握できる邦人の犯罪被害は、被害品に旅券が含まれており、被害者の方が当館で帰国のための渡航書発給手続きをされる際に、申告していただくものが大半であり、あくまでも邦人被害のごく一部、氷山の一角と推定されます。
 ハワイ在住の方から寄せられた情報では,日本人観光客に「写真を撮って」などと声をかけて立ち止まらせ,親しげに話をしながら最終的にはCDなどを押し売りする手口が横行しているそうです。

(3) 被害防止対策
 年間を通じて、車上狙い、ビーチやフード・コート等でのすりや置き引きの邦人被害が、相当数、当館に報告されています。これらの傾向も踏まえ、以下の点にご留意ください。
ア 海水浴の際は、見張りも置かずに、スマホや財布が入っていることを推測させるようなバッグ等を絶対に放置しない。貴重品は極力持って行かない。
イ フード・コート等で、座席確保のためにバッグや荷物を置きっ放しにしない。飲食中に椅子の背もたれに掛けたバッグを持ち去られたり、中の財布をスリ取られる被害も発生しているため、バッグは常に目の届くところに置く。
ウ 観光地の駐車場はもちろん、ショッピングセンター等の駐車場であっても、車内にバッグ等を放置しない。施錠を確実に行う。
エ バッグを袈裟懸けにしたうえ、建物側に向ける。できるだけ建物側を歩く。バスやエレベータ等の人混みではチャック等の開口部分を体の前側に置く等、ひったくりやすり被害に遭わないように携行方法を工夫する。  
オ カード類や現金の携行は必要最小限度にし、必要のない貴重品は持ち歩かず、ホテルのセーフティーボックスに保管する。万一の被害に備え、旅券のほかカード類等もコピーをとっておく。ショッピングを終えた後は、一度ホテルに戻り、購入品や貴重品を室内に保管してから観光に出かける。高級ホテルの室内といえども安全性を過信せず、空き巣や夜間の忍び込みに備え、最低限、旅券・財布等の重要物品はセーフティーボックス内に保管し、机上に放置しない。
在室中・就寝中は、ドアのU字ロック・チェーンロックを確実に掛け、来訪者に対しては安易にドアを全開しない。必要があればフロントにも電話して、来訪者の身分を確かめる。
カ ひと気の無い場所や日没後、とりわけ深夜帯は、被害に遭う危険が特に高くなることを認識する。また、犯罪者は旅行者を見分ける能力に長けており、旅行者は格好のターゲットとして、常に狙われていることを認識する。安全のため野宿は避ける。
キ 交通物件事故等の際は、直近の安全な場所に車を移動したうえで直ちに警察(911)に連絡し、相手方が謝罪金等に言及しても、おびき出し強盗の可能性等も念頭に置き、言いなりになってついていかない。相手車両のナンバーをすぐにメモする。
ク 不動産賃貸契約の際は、金銭振り込み前に必ず物件の下見や大家との面会を行い、実態のある広告であることを確認する。または、契約仲介手数料を払うこととなっても、信頼のおける不動産会社を利用する。
ケ 不幸にして被害に遭った場合、犯人がけん銃や刃物等を隠し持っている可能性も念頭に置き、抵抗や自力での被害回復はあきらめ、直ちに安全な場所まで逃げたうえで、911(警察)に速報する(「ジャパニーズ スピーカー、プリーズ。」と伝えれば、ホノルル警察では可能な限り、日本語対応可能な担当官につないでくれるそうです。)。
コ  当地の高額な医療費等も念頭におき、限度額が低いクレジットカードの付帯保険(通例、医療費補償が2~300万円程度までのものが多い。)だけでなく、極力、渡航前に十分な補償額(1千万円程度の医療費はカバーされていることが望ましい。)の正規の海外旅行保険に加入する。旅行日程だけでなく、加入した保険の情報も日本の家族に伝えておく。
サ 当館ホームページや外務省海外安全ホームページから、旅行者の方はたびレジ登録を、在留邦人の方は在留届登録(※在留届は当館あての郵送や当館窓口での提出も受け付けています。)を確実に行い、ハワイ州滞在中の最新の安全情報入手に努める。(※当館ホームページ内、安全情報のページに掲載の「安全の手引き(ハワイ安全マニュアル)」もご参照ください。)

3 テロ・爆弾事件発生状況
  関連情報には接していません。
 
4 誘拐・脅迫等事件発生状況
  日本人が被害者となる事件情報には接していません。
 
5 日本企業の安全に関わる諸問題
  関連情報には接していません。