青木総領事より新年のご挨拶
令和5年1月1日

Consulate General of Japan in Honolulu
おかげさまで、こうしてハワイで新年のご挨拶をさせていただくのも今年で3回目になります。過去2回は、新型コロナウイルスの流行により先の見通しが立ちにくい特殊な状況でしたが、昨年から関連の規制が愈々本格的に緩和され、今年は、確実に復興が進む、希望に満ちた年になると思っています。 新型コロナウイルスの後の世の中を考えるとき、私は「新しい日常(New Normal)」や「より良い復興(Built Back Better)」といった言葉が頭に浮かびます。約3年間のコロナ時代に考えさせられたこと、反省させられたことを将来に活かすことが求められています。 例えば、日本人観光客のハワイ訪問復活に向けた取り組みがあります。水際措置が緩和されたにもかかわらず、その数は未だコロナ前に比べて半分も回復してないのですが、いずれは完全に回復することでしょう。旅行業界の方々、ハワイ州政府の方々と回復のスピードアップ、観光インフラの整備に取り組んでいるところですが、この取り組みにおいても、新しいハワイ観光のあり方、より魅力的で持続可能な観光について議論が行われており、ハワイ州は「マラマ(思いやりの心)ハワイ」をスローガンにして新しい観光を目指しています。 |
![]() |
|
今年も随分と色々とやることがある、頑張られねばと実感するのですが、昨年の選挙により、大切なパートナーであるハワイ州政府が新しい体制となります。 これまで2期8年間、日本とハワイの関係強化に多大な貢献をされたイゲ知事が退任され、グリーン知事が就任されました。イゲ前知事は、昨年の1年だけでも3回も訪日され、東京だけでなくハワイの姉妹都道府県を訪問されました。そしてグリーン新知事は、11月8日の選挙当選の直後、12日から16日まで訪日され、林外務大臣を始めとする日本政府関係者、国会議員、ハワイに関係する多くの企業関係者と積極的に面会され、観光だけでなく、クリーンエネルギー、IT、投資等々、幅広い分野について議論されています。 こうして両知事の訪日を振り返ると、私は、ハワイと日本の特別に深い関係と、更にその関係を発展させるべくご尽力されている方々の数の多さに改めて気付かされる思いでした。今後もこの方々と密接に協力していくことが重要だと思っています。 それでは、最後になりますが、今年も皆様の御指導、御鞭撻、そして御協力を賜りたく、そして、皆様の御健康、御幸福をお祈り致します。 2023年 正月
在ホノルル日本国総領事 青木 豊 |