平成29年度天皇誕生日祝賀レセプションでの伊藤総領事の挨拶
平成29年11月28日
ハリス海軍大将、
アリヨシ元知事、
ご来賓の皆様、
本年の12月23日、天皇陛下におかれては84歳の御誕生日を迎えられます。本日はかくも大勢の皆様のご出席をたまわり、この良き日を祝うことができることを私は大変にうれしく、また光栄に思います。
天皇陛下は、皇太子殿下であられた1953年に、エリザベス2世女王の戴冠式に御参列する途次にハワイを初めて御訪問され、そして1960年の日米修好100周年に際し再度ハワイを御訪問されました。1989年に天皇陛下に即位された後は、1994年に米国政府の招待を受け日米の友好と親善のために米国各地を御訪問された際にハワイを御訪問され、2009年に皇太子明仁親王奨学金財団50周年記念行事に御臨席になるためハワイを御訪問になりました。私たちの総領事館の敷地には、1960年に御訪問された際に植えられたアメフリノキや1994年の御訪問時に植えられたホワイト・シャワー・ツリーをみることができます。天皇陛下は一貫して日本と外国の親善と友好を重視されてこられました。
皆様、
ハワイは、100年以上に及ぶ日本と米国の交流の歴史において、常に重要な場所となってきました。昨年12月、安部総理とオバマ大統領はともにアリゾナ記念館を訪問して献花をし、安倍総理はそのステートメントにおいて、日本がこれからも平和国家として歩むことを改めて誓い、また、米国が戦後日本に示してくれた寛容に心からの感謝を表明し、日本と米国の同盟を、「希望の同盟」と呼びました。オバマ大統領は、米国と日本は人類史の最もおぞましい一つの章の後、友情と平和を選択し、日米同盟はかつてないほど強固であると述べました。そしてトランプ大統領は、最初のアジア諸国訪問に際し、最初の訪問国として日本を選び、11月4日、ヒッカム空軍基地から東京へと飛び立ちました。安倍総理とトランプ大統領は2日間を東京でともに過ごし、北朝鮮の問題をはじめとする国際問題や日米の経済関係などについて多くを語り合いました。会談の後に行われた記者会見では、安倍総理は「半世紀を超える日米同盟の歴史において、首脳どうしがここまで濃密で深いきずなで結ばれた一年はなかったと思う。」と述べ、トランプ大統領は「日本は、素晴らしい歴史、文化、伝統、そして精神を持つ国である。日米両国は、永続的なきずなを共有する。日米両国は、多くの挑戦と機会を共有しており、同盟国として、友情の下、それらに一緒に取り組んでいく。」と指摘しました。
皆様
私たち、在ホノルル日本国総領事館としては、今回日米の首脳の間で改めて確認された友好と協力の精神の下で、ハワイの各界の友人の皆様とともに、ハワイと日本の間のビジネス、観光、学術文化、地方コミュニティー間の交流、青少年交流などに積極的に取り組んでいく考えです。日本とハワイ、日本と米国の友好と協力を考える上で忘れてはならないのが、日本からハワイに移民してきた方々、またその子孫の方々長年にわたって積み重ねてきた多大な貢献であります。
来年は、日本から最初の移民がハワイに到着してから150周年に当たる特別な年になります。既に多くの日系のコミュニティー・グループが共同して150周年を記念する多くの行事を行うために、ガンネンモノ委員会と呼ばれる組織を立ち上げ、準備を開始しております。私たち総領事館としても、来年が、将来にわたる日本とハワイの友好と親善を考える上で重要な機会となるよう、各コミュニティーの皆さんと共に努力していきたいと考えています。
妻の美砂子と私はホノルルに到着してまだ2ヶ月にもなりませんが、この間、毎日のように、大変に素晴らしいハワイの各界の方々と新たに知り合うとともに、皆様に大変に暖かく迎えて頂き、またたくさんのレイを頂き、既にハワイが第二の故郷になったような気持ちになっています。皆様方の私たちに対する友情、アロハ・スピリットに心より感謝を申し上げます。
最後に、今晩のレセプションの開催に協力して下さいました、多くの県人会グループおよびその他の団体の皆様に感謝を申し上げます。各地の県人会の皆さんには、今晩は皆様のために日本各地のおいしいお料理や酒をご用意しました。また会場には各地の名産を紹介する展示もございます。それではこれから、日本とハワイの過去、現在、そして未来に思いをはせながら、ひとときをお過ごし下さい。ありがとうございました。
アリヨシ元知事、
ご来賓の皆様、
本年の12月23日、天皇陛下におかれては84歳の御誕生日を迎えられます。本日はかくも大勢の皆様のご出席をたまわり、この良き日を祝うことができることを私は大変にうれしく、また光栄に思います。
天皇陛下は、皇太子殿下であられた1953年に、エリザベス2世女王の戴冠式に御参列する途次にハワイを初めて御訪問され、そして1960年の日米修好100周年に際し再度ハワイを御訪問されました。1989年に天皇陛下に即位された後は、1994年に米国政府の招待を受け日米の友好と親善のために米国各地を御訪問された際にハワイを御訪問され、2009年に皇太子明仁親王奨学金財団50周年記念行事に御臨席になるためハワイを御訪問になりました。私たちの総領事館の敷地には、1960年に御訪問された際に植えられたアメフリノキや1994年の御訪問時に植えられたホワイト・シャワー・ツリーをみることができます。天皇陛下は一貫して日本と外国の親善と友好を重視されてこられました。
皆様、
ハワイは、100年以上に及ぶ日本と米国の交流の歴史において、常に重要な場所となってきました。昨年12月、安部総理とオバマ大統領はともにアリゾナ記念館を訪問して献花をし、安倍総理はそのステートメントにおいて、日本がこれからも平和国家として歩むことを改めて誓い、また、米国が戦後日本に示してくれた寛容に心からの感謝を表明し、日本と米国の同盟を、「希望の同盟」と呼びました。オバマ大統領は、米国と日本は人類史の最もおぞましい一つの章の後、友情と平和を選択し、日米同盟はかつてないほど強固であると述べました。そしてトランプ大統領は、最初のアジア諸国訪問に際し、最初の訪問国として日本を選び、11月4日、ヒッカム空軍基地から東京へと飛び立ちました。安倍総理とトランプ大統領は2日間を東京でともに過ごし、北朝鮮の問題をはじめとする国際問題や日米の経済関係などについて多くを語り合いました。会談の後に行われた記者会見では、安倍総理は「半世紀を超える日米同盟の歴史において、首脳どうしがここまで濃密で深いきずなで結ばれた一年はなかったと思う。」と述べ、トランプ大統領は「日本は、素晴らしい歴史、文化、伝統、そして精神を持つ国である。日米両国は、永続的なきずなを共有する。日米両国は、多くの挑戦と機会を共有しており、同盟国として、友情の下、それらに一緒に取り組んでいく。」と指摘しました。
皆様
私たち、在ホノルル日本国総領事館としては、今回日米の首脳の間で改めて確認された友好と協力の精神の下で、ハワイの各界の友人の皆様とともに、ハワイと日本の間のビジネス、観光、学術文化、地方コミュニティー間の交流、青少年交流などに積極的に取り組んでいく考えです。日本とハワイ、日本と米国の友好と協力を考える上で忘れてはならないのが、日本からハワイに移民してきた方々、またその子孫の方々長年にわたって積み重ねてきた多大な貢献であります。
来年は、日本から最初の移民がハワイに到着してから150周年に当たる特別な年になります。既に多くの日系のコミュニティー・グループが共同して150周年を記念する多くの行事を行うために、ガンネンモノ委員会と呼ばれる組織を立ち上げ、準備を開始しております。私たち総領事館としても、来年が、将来にわたる日本とハワイの友好と親善を考える上で重要な機会となるよう、各コミュニティーの皆さんと共に努力していきたいと考えています。
妻の美砂子と私はホノルルに到着してまだ2ヶ月にもなりませんが、この間、毎日のように、大変に素晴らしいハワイの各界の方々と新たに知り合うとともに、皆様に大変に暖かく迎えて頂き、またたくさんのレイを頂き、既にハワイが第二の故郷になったような気持ちになっています。皆様方の私たちに対する友情、アロハ・スピリットに心より感謝を申し上げます。
最後に、今晩のレセプションの開催に協力して下さいました、多くの県人会グループおよびその他の団体の皆様に感謝を申し上げます。各地の県人会の皆さんには、今晩は皆様のために日本各地のおいしいお料理や酒をご用意しました。また会場には各地の名産を紹介する展示もございます。それではこれから、日本とハワイの過去、現在、そして未来に思いをはせながら、ひとときをお過ごし下さい。ありがとうございました。